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2016年10月 3日 (月)

通勤途中、自宅前で足をくじき、けがをしました。労災になるでしょうか。

通勤途中、自宅前で足をくじき、けがをしました。労災になるでしょうか。
A1 あなたが、けがをしたのがどこかによります。「自宅前」が自宅の敷地内の場合は、通勤労働災害になりません。
 労災保険法では、つぎのように「通勤」を定義しています。
「労働者が、就業に関し、住居と就業場所との間を、合理的な経路及び方法により往復すること。但し、業務の性質を有するもの(出張など)を除く」
 自宅の敷地を出たところでけがをした場合は「通勤災害」となります。
Q2 来年3月15日までの契約でパートで働いています。9月15日に、10月15日付で「人員削減のために解雇する」と解雇通告を受けました。
A2 あなたのように「期間の定めのある労働契約」を結んでいる場合、契約期間途中での解雇はできません。
 労働契約法第17条は「使用者は、期間の定めのある労働契約について、やむを得ない事由がある場合でなければ、その契約期間が満了するまでの間において、労働者を解雇することができない」と述べています。厚生労働省は、「やむを得ない事由」には、一般的な解雇の要件である「客観的に合理的な理由」と「社会通念上相当である」以上のものがなければならないとしています(「労働契約法のあらまし」)。
 労働契約法は、解雇そのものを厳しく制限しているうえに、不安定な雇用形態である有期雇用については期間の定めのない労働契約の場合よりいっそう厳しい制限を設けているのです。
 「やむをえない事由」については、使用者(雇う側)が立証する責任があります。
Q3  パチンコ店に勤務していた。上司のパワハラ(パワーハラスメント)がひどく、精神的に耐えられず辞めました。サービス残業を強要し、乱暴な言葉遣い、胸ぐらを何度も捕まれました。パワハラで訴えたいのですが。
A3 「胸ぐらをつかむ」のは、暴力行為であり、刑事告訴することも、損害賠償・慰謝料を求めて民事で訴えることもできます。
 もしあなたが辞めずに在職中であったならば、店長を変えさせることもできるのです。
  刑法208条  暴行「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する」
Q4 7月から介護施設で働いています。9月16日、「一ヶ月分出すから辞めてくれ」と言われました。理由は仕事中にパソコンでインターネットを見たからだといいいます。
 翌日、「パソコンが使えなくなって、会社に損害を与えた」と言われました。10月31日までの契約でした。こんなことで解雇されるのでしょうか。
A4 一度インターネットを見ただけで解雇することはできません。
「A2」にもあるように契約期間内の解雇は厳しく制限されています。一度インターネットを見た程度では「やむを得ない事由」にはなりません。
 もちろん、仕事中に個人的な目的でインターネットをみることはいいことではありませんので、以後はしないようにしてください。
Q5 夫がパートから正社員になって、残業が多すぎて過労が心配です。
 18時が定時ですが、その時間に退社することはまず無理で、今週は帰宅が午前0時を超えてばかりです。残業代の支払いもありません。せっかく決まった職場ですので、生活のために辞めるわけにはいきません。
 本人は会社とかけあう気はないようです。
A5 御心配ですね。ご主人がこのまま働き続けたら、過労死する可能性がおおいにあります。
 月80時間、一日4時間以上の残業が続くと、過労死する危険性がとても高くなります。
 残業代の不払いも違法行為です。「健康にまさる富はなし」といいます。
 よくご主人と話し合って、ぜひお二人で労働相談においでください。
 

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